ベランダで家庭菜園講座

コスミックセンターの「ベランダで家庭菜園しよう講座」に参加。本来定員は40名とのことだったが希望が多く、定員を大幅に超える参加で大会議室はいっぱいだった。見たところ年配の方が多かった気がした。先生は澤地信康さん。元東京農業試験場研究員とのことでわかりやすく、初心者には大変参考になった。
以下そのお話のポイントメモ。

第1回 夏野菜の作付け

1 土を入れる物
・培地…根を張るところ。砂地や水の場合もある。
・水…大地につながっていれば地下水が毛管現象で上がってくるので表面が乾いて見えても必ずしも水やりの必要はない。
プランターは大地につながっていないので水の管理が必要。これは水のコントロールができるということでもあり、野菜の味が良くなる。

2 土
<土の基本>
・赤玉土…細かい方がいい。肥料は殆ど含まない。腐葉土を1/4混ぜる。
・培養土…市販のものは十分な養分あり。
<根について>
・土の中の根は呼吸している。[白菜は深さ1m、直径1m位に根を張る]
 あまり深く張ると呼吸ができなくなるので深さ20~30cmが多い。=プランターが最適。
・地上が立派=根が立派
・鉢の周りに根が巻く=空気を求めている。
・根毛が大事。植え替えのときはポットから出して放置せず、すぐに植え替えること。10分も放置していると根毛が死んでしまう。
<土の微生物>
・微生物の役割…土1gに10億個いる。有機物を植物が吸収できるものに帰る。
・連作の問題
 ①肥料…窒素・リン酸・カリ
 ②土の中の病気…菌は熱に弱い(50度程度)ので、夏の日に土を袋に入れよく湿らせて置いておくと消毒できる。
<土の再利用>
・殺菌をすれば再利用可能。殺菌後有用菌は増殖する。作物の生育状態を見て肥料は足せばよい。
・なくなるのは有機物。ただ堆肥は1回入れれば20年もつ。わずかずつ補充すればよい。腐葉土は原型がわからない位腐っているものがよい。

3 肥料
<基本>
・肥料は水に溶けて養分になる。いたずらに肥料をやっても溶けて下に流れ出してしまう。
・小さいときにやっても無駄になる。野菜の大きさに合わせてやるべき。
・プランターでやるときは緩効性(ゆっくり効くもの)の肥料が基本。
・一番有効なのは窒素。硝酸になって吸収される。
<化成肥料>
・化成肥料の表示 (例)10:10:10 これは窒素:リン酸:カリの%
  *無難なのはIB化成
・使う肥料としては数字を足して30を下回る位のもの。
・やるときは大人の手に一握りで50g。一番多くて50g。トマトは一生これで十分。生育量が大きくないとき(菜っぱなど)は20g位。
<石灰>
・石灰は肥料分としては必要。
・本には土壌が酸性のときに施すとあるが、東京は酸性度は具合良くできている。6.5度位。
・通常は石灰はむしろやらない方がよい。土が固くしまってしまう。酸度矯正の必要はない。野菜は少し酸性位の方がよい。
・肥料としてやる場合は炭酸カルシウムがよい。一度にやり過ぎなくてよい。消石灰はアルカリ度が高くなる。
<肥料のやり方>
・毎日平均してやれるとよい。生育期間の短いものは元肥だけでよい。
<野菜に応じた肥料のやり方>
・トマトは肥料が難しい。窒素が多いと実が負けてしまう。葉や茎が太るのみ。
・ナスは鈍感。
・葉ものは窒素が多い方がいい位。
・シソは乾燥に弱い。また発芽するときは光が必要。土を被せると悪い。
<太陽光>
・生育の7~8割は太陽の力。なるべく日の光が当たるようにしたい。
・夏は日差しが強いので少々翳っても大丈夫。午前・午後のどちらかといえば午前に日が当たった方がよい。
・問題は秋・冬。

4 ベランダ菜園に適した夏野菜
①実のなるもの:
  トマト、ナス、ピーマン、
  キュウリ…受粉しなくても実は大きくなる
  ニガウリ
  インゲン、枝豆…種で播く。2粒ずつまく。プランターなら3,4株。初心者にはやりやすい。夏大豆と秋大豆とあるが夏大豆をやること。収穫して12時間なら本来の味がある。種を播いて80日で収穫。
     *秋大豆は湿度が高いときは花がでない。豆腐・味噌用。
  オクラ、トウモロコシ
②葉もの:
  シソ、小松菜、サントウサイ
③難しいもの:
  スイカ(やるなら小玉)、カボチャ(やるなら中型以下)
④適さないもの:
  レタス…7月後半の温度だと花が咲いてしまう。この時期には適さない。
  ほうれん草…日の長さにより花が咲く。30日経つと花。9月以降なら立派にできる。栄養価は冬物の方が高い。
  エンドウ、空豆…低温を経ないと豆ができない。
  二十日大根…温度が高いと葉はできるが根が大きくならない。

5 植え付け
<苗>
・あまり大きな苗は求めない。花のつく枝はもう苗の段階でできている。トマトならできるだけ小さく葉が横に張っているものがよい。節と節が詰まっているほどよい。茎は太いほどよい。脇芽が出ている位。
・接木苗がでているが、接木は病気があっても何ともないようにする、温度が低いときにそのままでは根が伸ばせないときにするもの。例えばかぼちゃにキュウリを接ぐ。ただ今の時期はもう温かいので接木苗である必要はない。
<植え替えのコツ>
・植え替えの前に萎えには水をやる。土がぼろぼろにならないように。
・外植えはGW明けが適当。
・冬にしおれるのは乾燥というよりも根が水を吸収できないため。4月でもまだ水は冷たい。水はペットボトルに入れて外に出し暖まったものをやるとよい。
・一杯いっぱいに植えるのではなく、一人前になったことを想定して植える。
・深植えはよくない。縦に深く植えるのではなく、苗の鉢の表面とプランターの表面を合わせるとよい。

6 水やり・害虫
<水やり>
・しおれたらやる。
・やるときはたっぷりとやる。夏は水が土の中に伝わるようにしてやる。
<害虫>
・アブラムシ:やわらかい部分(成長点に近い茎など)につく。病気を媒介することあり。環境が悪くなると卵を産むので2回防除するのが原則。
たばこの吸い殻をびんに入れてニコチンを出し5倍に薄めてスプレーして退治。
・ダニ:乾いて乾燥すると出る。葉の裏に蜘蛛の巣のようなものを作る。水をスプレーでやって防除できる。
<受粉>
・スイカは花粉の寿命が短いので早く受粉する必要がある。朝5時位から。
・カボチャも早くする必要がある。
・トウモロコシは風媒花なので、農家なら何本も育てるので風任せでよいが、ベランダでやるときは手の上に花粉を落として雌花の房につけてやるとよい。

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