ベランダで家庭菜園講座 第3回

第3回 秋野菜の種蒔き・苗植え
1 秋野菜の種類
(1)葉菜(ヨウサイ)
 ①ハクサイ:いろいろな種類あり。
  ・結球ハクサイ
    一番美味しいのは包頭連ハクサイ(葉が交互に頭を包み巻いていく)
    120~130日かかる。流通市場にはない。
  ・半結球ハクサイ
    途中まで結球しているが上が開いている。
    浅漬けにしても酸っぱくならない。晩秋から冬まで順次出して食べられる。
    最近は自分で漬ける人が少ないので流通量が減少。
  ・不結球ハクサイ
    小物が多い。
②キャベツ:いろんなスタイル・品種あり。巻かないものもあり。
 ③コマツナ:東京小松川原産
 ④ホウレンソウ
 ⑤シュンギク
 ⑥タカナ:関西~九州に多い。大概非結球。
 ⑦ミズナ:関西原産。本来3~4㎏の株。出回っているのは500g位。
   似たものにミブナ(京都)。使い道は同じだが柔らかい。
 ⑧漬菜類:小物が多い。
 ⑨チンゲンサイ:中国野菜は熱処理することが多いが、これに強い。
 ⑩レタス:玉レタス。結球しないものもある。
 ⑪ブロッコリー、カリフラワー:これらはつぼみの固まり。
(2)根菜
 ①ダイコン:日本ほど発達した国はない。桜島ダイコン、守口ダイコン(ゴボウのよう)、三浦ダイコン(練馬ダイコンの変形)
   ・江戸時代に外国の植物学者が見て驚いた。ヨーロッパはラディッシュ程度。
   ・最近は単純化して殆ど青首大根。元々ダイコンはグリーンだったものを苦労して白くしたのだが。
 ②ニンジン:五寸ニンジンなど。
   ・元々日本のニンジンは長く、ニンジン臭が強い。子供はこの臭いがイヤ。
   ・今は短いものが主流。
 ③コカブ:肉質がダイコンとは違う。
 ④ジャガイモ:
   ・春と秋の二期できる。
   ・ペルー原産。原種は標高の高いところで年間平均気温10℃が生産地。
   ・関東は3~6月。東京もかつてはジャガイモの産地。
   ・地温が18℃を超えるとイモは太らない。
   ・イモは収穫して3~4ヶ月は休眠。目が覚めると芽を出してしぼむ。
   ・休眠が覚めたときに植え付け。
   ・ウイルスが入ると生産が落ちるので農林省検定を受けたもののみ種イモ。
   ・家庭菜園では八百屋で売っているものでいいのでは。
   ・植えるときは40g前後がいい。芽をえぐってもいい。最終的には1本立てにする。
   ・深植えはしない。別の土を乗せてやる程度。地下茎が伸びる。

2 おすすめの種類(失敗の少ない種類)
 ・秋冬野菜は涼しい気候を好む。温度が高いのに弱い。
 ・夏や温度が高く湿度も高いため、害虫も活動しやすいが、この時期なら無農薬で収穫できる。
 ①コマツナ:難しい野菜でもある。
 ②ホウレンソウ:
   ・9月になってから種を播く。
   ・8月に播くと日が長いために花が咲いてしまう。
 ③シュンギク
 ④漬菜類
 ⑤二十日大根
 ⑥コカブ
   ・聖護院カブは大株。
   ・野沢菜はカブ。元来冬の貯蔵用として利用していたもの。
    霜が2,3回降りた頃のベッコウ色のモノがよい。
    グリーンなものは本来の味が出ていない。

3 秋冬期の特色
  冷涼期
   ・病害虫が少ない。
   ・生育適温期である。

4 野菜の生育と気温・日長 ・2つの生育段階がある。
  ①栄養生長(葉、茎など体を作る生育)
  ②生殖生長(花、果実を作る生育)
〔染色体〕
 ・細胞の染色体が①②で違う。ブロッコリー、カリフラワーは花芽の固まり。染色体は半分。
 ・原始的なものに近いほど染色体が少ない。
 ・生産量を上げるには染色体を倍にする。ブドウの巨峰は4倍体。薬品(コルヒチン)を使って倍にする。デラウェアは放っておいても作れる。
〔蒔き時との関係〕
 ・結球ハクサイ:大きいものは葉の数が多い。葉をとっていくと最初は大きいが段々小さくなる。
 ・秋野菜の多くは平均15℃(東京は10/20頃)になると生長点で葉を作るのを止め、花を作り出す。このため、時期遅く種を蒔くと植物が小さいうちに葉を作るのをやめてしまう。→8月のうちにタネを蒔くとよい。期間が短いときは早生種を。
 ・小さいうちは暑さに耐える力が強い。ただ結球すると呼吸困難になる。
 ・温度が高いと花ができるのがレタス。7月一杯に蒔いたレタスは皆花になる。8月に入ってから蒔くといい。このためレタスの夏の産地は冷涼地。

5 種まき・苗植えの方法
 ・秋は雨が少ない。=タネからでもやりやすいということ。
 ・7月~8月の初めまでにする。
 ・移植は植物にとってショック。小さい苗の方がよい。
 ・素焼きの鉢だと空気が行きやすい。防虫網を底に引く。タネを蒔く前に水を撒いておく。
 ・発芽のときは呼吸量が多い。土の中に空気がないとまずい。
 ・水は鉢底から流れる位やる。表面だけではだめ。
〔大根・ニンジン〕
 ・有機物はよく腐っているものをと以前言ったが、未熟な有機物が入っていると又根ができやすい。大根は有機物が多いと又根になりやすい。
  *6~7月初 ジャガイモ収穫のときは有機物を使うほどよい。
 ・収穫した後足で測って35~40㎝間隔。かかとの所にタネを蒔く。土の空間があると根が分かれる。ふむとそれがなくなるのでかかと。
 ・株蒔きで10数粒蒔いていい。
 ・20㎝位の深さでも40㎝位の青首大根は穫れる。
  *抽根:地面の上よりも根っこが出ること。大根は35~37㎝になる。
 ・冬大根は抽根性がない。型まで土に潜る。
〔ニンジン〕
 ・ニンジンは途中から太くなる。最初は細い。段々間引いていく。多少密植してもよい。
 ・ニンジンは芽が出るとき光が必要。一方で湿り気も必要。
 ・農家は梅雨明け寸前に蒔く。土を被せる代わりにムギガラを蒔く。ベランダではその代わりに新聞を切って水をかけて乗せてやる。毎日少しずつ見てやること。1週間位で芽が出るので、出たら新聞をとる。
〔コカブ〕
 ・小さいのでつい沢山蒔いてしまうが、収拾がつかない。
 ・筋蒔きがいい。ハガキを半分に折ってトントンとしながら蒔くとよい。蒔く所を少し盛り上げておくとよい。
 ・タネの大きさの3倍位の深さ。
 ・密植ではカブは大きくならない。


QA
Q1 ナスの葉が大きくて花が落ちるが。
A 窒素の多すぎか。
Q2 夏野菜の土は秋に使ってよいか。
A ・何回でも使える。
  ・使えないのは病気が入っているとき。
  ・生きている根が残っているときは生育は悪い。上がなくなっても根はしばらく生きている。それが枯れるまで。
  ・短い期間のものは元肥だけでよい。生育に従って肥料をやること。
Q3 シソの葉が縮れるが。
A ・アブラムシ。タバコを薄めた液でごくわずかな量で駆除できる。

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