ベランダで家庭菜園講座第4回

第4回 秋冬野菜の手入れ・収穫

1 種まき期と収穫の関係 ~野菜の種類との関係~
(1)共通
  ・秋野菜は9月中旬(お彼岸)以降10月中旬が最適。
  ・秋野菜は冷涼な気候に適している。
  ・旬のときに食べるのが一番美味しく栄養価も高い。(10倍位の差あり)
    *栄養分析でのミネラルの量は平均的なもの。微量要素はなかなかチェックできない。
(2)コマツナ
  ・キャベツ・大根の仲間。一番寒さに強い。
  ・密植してはいけない。種間が1㎝。混みすぎるとひょろひょろして耐寒に劣る。
  ・草丈20~25㎝。
  ・9月まき  25~30日後収穫
  ・10月上~中 40~60日
    *気温が下がってくる時期。種蒔きが1日遅れると収穫期は4/5日遅れる。
  ・10月下   70~100日以上
    *2月節分位まで生育しないので食べられる。
    *11月に播いても土が凍って収穫にならないこともある。
    *10/25,26辺りが限界か。
(3)ホウレンソウ
  ・アカザ科。コマツナより寒さに弱い。
  ・根は直根。太い根がぐっと入る。日が長いとトウが立つ。
  ・西洋ホウレンソウ(北海道、北欧)
    冬栽培できない。5月下旬以降でないと蒔けない。
    日が長くても花が出てくるのが遅い。
    土臭いので日本人の嗜好に合わない。
    品種改良して日本のホウレンソウと交配したが味・栄養価は低い。
  ・日本ホウレンソウ
    冬もできる。地べたにくっつく。
  ・9月下~10月上旬  40~60日後収穫
  ・10月中旬      60~90日後
  ・10月下旬      90日以上
(4)シュンギク
  ・キク科。寒さにもっとも弱い。
  ・大葉・中葉・小葉があるが、嗜好は中葉。香りを尊重される。
  ・5℃以下で霜の害が出る。
  ・9月上旬  30日後
  ・9月中旬  30~40日後
  ・9月下旬  40~50日後
  ・10月上旬  50~60日後
    *葉が霜でやられるので覆いをするとか工夫。乾燥にも弱い。

2 手入れ
(1)追肥
  ・冬に水をやると生育がはかばかしくないまま肥料が流れてしまうので追肥する。
  ・片手いっぱいに掴んで50g位。
  ・プランター1㎡で20g位。
  ・追肥は元肥の1/3位。なるべく回数を多くする。
  ・リン酸:植物の耐寒性を強化する性質あり。
   元肥に必ず入れる。追い肥でやると土に吸収されてしまう。
   植物の生長点に集まる。
(2)灌水
  ・気温が高いときには盛んに水を吸収。
  ・葉が大きいときには、体温を下げるために水を吸収するのですぐに乾く。
  ・秋の前半は灌水に注意。
  ・秋の後半は水はあまり必要なくなる。
  ・12月、1月は気温が低いので蒸散は殆どしない。1月に1回か2回やればよい。
  ・過度に乾くと土は水を弾いてしまい、水をやっても水道を抜けてしまうだけに。

3 害虫と防ぎ方
  ・秋野菜は生育が早く、また虫も生育期ではないので好適期。
  ・近年は温暖化で幼虫がいることがある。夏ほどの害ではないが食べられることもある。
(1)害虫の種類
 1)ヨトウムシ
  ・何でも食べる。100種類以上の野菜に被害を及ぼす。
  ・年2回ピークがある。春は孵化したての黒いもの。
  ・秋はグリーンの薄いもの。
  ・ヨトウガが葉の裏に300個の卵を固めて産み付ける。
  ・最初は葉の裏を食べるので表から見てもわからない。
  ・5回脱皮をする。本格的被害は5令期以降。
  ・昼間は隠れる。根元の浅いところや落ち葉の裏などに潜む。
 2)アオムシ(モンシロチョウの幼虫)
  ・黄色い小さな卵を一つずつ産み付ける。
  ・隠れることを知らない。
  ・保護色で、4令以降大きくなる。
 3)アブラムシ
  ・種類が多い。葉の裏に多い。
  ・吸収口をもち葉に射す。すると葉が縮れてくる。
  ・秋は繁殖力は弱い。
  ・ニコチン液を10~20倍薄めて吹き付ける。時間が経てば無毒化する。
 4)ネキリムシ
  ・地ぎわの茎を食べる。
  ・灰色
  ・小さな卵を一つずつ産み付ける。
  ・大きくなると茎を食べ、1、2株とやられる。
  ・昼間は隠れており、地ぎわ、茎から直径10㎝のところに潜んでいる。
 5)カブラハバチ
  ・頭でっかち。大きくなると2㎝。
  ・隠れることはない。
  ・食べる量も多い。
 6)ハイマダラノメイガ
  ・昨年、一昨年と多い。
  ・2,3粒ずつ卵を産み付ける。
  ・葉、葉の成長点を食べる。
  ・孵化するとすぐに成長点に入る。
(2)対策
 1)よく見回ること
 2)捕殺
 3)農薬防除
   ・デイブテレックス(DDVT)
   ・マラソン乳剤 1000~2000倍
   ・これらは散布して24日経つと効果がなくなるが、人間には害はない低毒性。
     *絶対に使ってはいけないのはツミチオン
      昔蚊の駆除に配布していたことがあるが、アブラナ科に薬害あり(葉が褐色に枯れていく)。
 4)被覆防除
   ・虫が入らないよう不織布、寒れい紗などを被せる。

4 収穫方法
(1)一斉収穫
(2)間引収穫
  ・個体差もあるので生育は必ずしもそろわない。
  ・間引いたものも利用していく。
  ・大きくなったものから取っていくと残っているものは元気になり大きくなる。
  ・ダイコンはビール瓶の底位の面積に10粒位播く。
   半間引きで5粒位に。根を傷めないように切って間引く。
(3)摘み取り収穫
  ・コマツナ・ホウレンソウは茎があまり伸びないが、シュンギクは夏茎が伸びて秋~冬はあまり伸びない。
  ・葉を4,5枚残して収穫。すると脇芽が伸びて葉がつく。
   葉を1、2枚残してまた収穫すると、また脇芽が出る。
  ・秋・冬は芽が伸びにくいのでそれほど伸びないが、春になると芽が伸びるのでこれができる。(春の場合には肥料をやること。)

QA
Q1 ホウレンソウの連作障害について
  ・連作がいけないのは、肥料分が足りなくなること、土着している病気が入ることによる。
  ・有機物でよく腐ったものを使えば心配ない。
  ・マメ科との連作はOK
Q2 ミニトマトの皮が固くなってきたのだが。
  ・トマトはもともと皮が固い。割と乾きやすいところでは、水が不足すると固くなる。
  ・20℃以上あれば色が出る。
Q3 菜園でキュウリが急にダメになった。根にコブのようなものができていた。
  ・コブ線虫がいて1回発生すると厄介。
  ・それほど深くはない。表面の土を10㎝位ポリ袋に入れて、夏の日光にさらすと死ぬ。
Q4 キュウリの雌花が実にならずにしなびてしまうものがあるが。
  ・アブラムシか、ウイルスの感染。

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