9月5日(金) 不確実性

・週間東洋経済9/6号を読む。「不確実性の経済入門」は意外に面白かった。
・近代経済学では人は合理的に行動するということを前提にしているが、私たちの意志決定はそこまで合理的なものではなく、ものごとが不確実な中で、いろんなものに惹かれてバイアスがかかった決め方をしているということ。
①入手可能性
 よく見聞きする、記憶に残っているといったもの。実際より頻繁の生じると錯覚してしまう。
②代表性
 サンプルが少なくてもそれが全体を代表すると考えるもの。
③アンカリング
 最初に目にしたものに引きずられてそれを基準として判断すること。
④感情
 物事や人のある面が感情に強く訴えると、その人や物事全体も同じ性質を持つと思ってしまうこと。
⑤大勢順応性
 他の多くの人がする行動に従うこと。
・自分が例えばエアコンを買うときの行動・判断を顧みても心当たりはそれぞれ確かにある。
・一方でこういったことは個人の行動レベルだけでなく、マスコミの報道姿勢にもこういう傾向はあるのではないだろうか。例えば「病院を閉鎖され死ねというのか」という映像ばかり流す、するとあたかもそういう人がそこにもここにもいるかのような印象を与え、こんなに患者を困らせるのは許せないと思わせ、視聴者の感情に強く働きかけて、お上は悪いという世論に導く。そうなると実際は以前からの経営者の経営手法の問題があったはずなのに、よってたかってお上を責めるということになる。
・観客型民主主義という批判もあるが、ただそれが現実でもあるので、世の中の行動原理はこういうことなのだということを前提として物事に取り組むことが必要な時代になっているとも言える。
・今はそういう行動経済学が注目されているようで、今度そういう本も読んでみたい。
・今後の物事の立案に当たっては、
①効率的な製菓に導くための経済主体の規律づけ
  =経済主体から適切なインセンティブを引き出す仕組みの設計
②認知能力の限界
  近い将来であっても軽視する
  将来のことをあいまいにしか評価できない
  リスクを過大(過小)に評価する
③緩やかな仕組み
  暗黙の合意、慣行や慣習といった「緩やかな仕組み」が経済主体と市場の間を介している
こういったいわば非合理的な側面を配慮しながら政策メニューを消費者に呈示することで、望ましい方向に緩やかに誘導していくことを考えるべきなのだろう。専門家にも限界はあるし、施策の対象となる側にも認知能力に限界がある。単なるあるべき論や市場経済論に止まらない物事の整理を今後考えてみたい。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0